アリコジャパンは2009年9月4日、クレジットカード番号を含む顧客情報流出問題の調査状況について「外部からの侵入による情報流出の可能性は極めて低い」とし、内部関係者が関与しているとの見通しを示した(関連記事1関連記事2関連記事3関連記事4)。日本経済新聞の「情報流出は内部関係者によるものと特定した」との報道に対してコメントした。

 同社は流出した情報と流出経路を特定するために、インターネット経由での外部からの侵入やホストコンピュータやサーバーの使用履歴、内部関係者への聞き取りなどの調査を行っている。外部と内部の両面で流出原因となりそうなさまざまな可能性をつぶしてきた結果、外部からの侵入は極めて低いと判断した。調査は大詰めの段階に入っており、今月中旬をめどに調査結果を発表するという。

 これまでの調査で同社は、流出した可能性がある顧客情報の件数は最大13万件で、流出時期は2008年3月と断定。カードが不正使用された疑いがある件数は8月28日時点で4235件に達している。