日本デジタル配信(JDS)は2009年9月4日,衛星伝送ネットワークを利用したケーブルテレビ(CATV)事業者向けチャンネル配信サービス「i-HITS」において,ハイビジョン・チャンネルの配信を2009年10月1日に開始すると発表した。まず2009年10月から9チャンネル(ディスカバリーチャンネル ハイビジョンとムービープラスHD,LaLa HD,J sports Plus (ハイビジョン),スーパー!ドラマTV HD,日本映画専門チャンネルHD,チャンネル銀河,フジテレビNEXT,GAORA HD)の提供を開始する。さらに2009年12月1日に1チャンネル(スペースシャワーTV HD)を追加する。

 ハイビジョン・チャンネルはSDTV(標準画質テレビ)と比較して大容量であるため,伝送効率の向上が課題となっていた。JDSは動画像圧縮方式に「H.264」を,伝送方式に「DVB-S2」を採用して,従来の方式に比べて5倍に相当する1トランスポンダ(電波中継器)当たり10チャンネルの伝送を実現した。

 一方,光ファイバー回線網(HOG)では今秋に20チャンネルを追加して,合計45のハイビジョン・チャンネルを提供する。JDSは今後も積極的にCSデジタル放送のハイビジョン・チャンネル配信サービスを強化する。2011年度までにHOG経由で70チャンネルの,i-HITS経由で20チャンネルの提供を計画する。

[報道資料へ]