2009年9月2日にスタートしたリスク管理の展示会「Enterprise Risk Management 2009」では,主催者企画「パンデミック対策検定/リスク・マネジメント検定」が注目されている。Webブラウザの画面から選択型の出題に答えるだけで,これらに対する自身の理解度を判定できる。判定結果はプリント・アウトして持ち帰ることが可能。展示会最終日の9月4日16時からは,検定問題の監修者を迎え,解説・講評も実施する。
展示会に先立って公開Webサイトからの参加を募った「リスク・マネジメント検定」は,すでに700人以上が受験した。IT関係者によるリスク管理への関心の高さがうかがえる。展示会場においても,公開Webサイトと同一の検定が受けられる。さらに,もう一方の検定メニューである「パンデミック対策検定」は,公開Webサイトからは参加できず,展示会場でなければ受験できない。
さっそく記者もパンデミック対策検定を受けてみた。結果は,全20問中で正解は13問だった。パンデミックという,日常業務では意識することのないリスクを,あらためて認識する気付きとなり,たいへんためになった。
パンデミック検定の出題例は,以下の通り。
- インフルエンザワクチンを一度接種すると,免疫効果はどのくらい持続するでしょうか。
- 新型インフルエンザの感染予防策として,消毒用エタノールなどが有効です。では,消毒用エタノールなどアルコール類を事前に備蓄しようとする場合,どのような制限を受けるでしょうか。
- 海外出張などから帰国した従業員に対して,社内への感染防止のため,10日間の出勤停止を会社が指示しました。この際,従業員の給与はどうなるでしょうか。
- 既に契約が完了している受託業務において,新型インフルエンザのパンデミック期間中に,納期遅延やサービスの量・質の低下が生じました。この場合,受託者はどのような責任を求められるでしょうか。