写真1●最新Linuxディストリビューションの「Slackware 13.0」のブート画面
写真1●最新Linuxディストリビューションの「Slackware 13.0」のブート画面
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写真2●Slackware 13.0で採用された、デスクトップ環境のKDE 4.2.4
写真2●Slackware 13.0で採用された、デスクトップ環境のKDE 4.2.4
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 The Slackware Linux Projectは2009年8月27日(米国時間)に,最新Linuxディストリビューションの「Slackware 13.0」をリリースした(写真1)。

 Slackwareは,現在開発が行われているLinuxディストリビューション中で最も古い歴史を持っている。Slackwareの特徴は,シンプルな構成で分かりやすいことだ。そのため,ユーザー自身が自由にカスタマイズを行うのに向いている。

 Slackware 13.0の大きな特徴としてx86系の64ビット版を用意していることである。それに伴い,各種パッケージも64ビット版を提供している。64ビット版のISOイメージはSlackwareの配布サイトから入手できる。

 また,パッケージの形式をtgz(tar.gz)からtxz(tar.xz)に変更した。xzとは,LZMA2形式を採用した圧縮形式で,gzipなどと比べて行圧縮できるのが特徴だ。圧縮処理には時間がかかるものの,伸張処理はbzip2よりも高速に行える。

 そのほか,カーネルにバージョン2.6.29.6,デスクトップ環境にKDE 4.2.4(写真2)やXFCE 4.6.1を採用している。WebブラウザにはKonqueror 4.2.4やSeaMonkey 1.1.17を利用可能だ。

 Slackware 13.0のインストール・イメージはSlackwareのダウンロード・サーバー(ftp://ftp.slackware.com/pub/slackware/slackware-13.0/)や,各ミラー・サイト(2009年9月1日現在,日本のミラー・サイトにはISOイメージは用意されていない),BitTorrent(http://www.slackware.com/getslack/torrents.php)にて入手可能だ。

■変更履歴
第4段落で「慎重処理」としていましたが,正しくは「伸張処理」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2009/09/02 16:15]