米Appleの最新OS「Mac OS X v10.6 Snow Leopard」にアップグレードしたことで,米Hewlett-Packard(HP)の複数のプリンタが使えなくなった問題で,HPは米国時間2009年8月31日,同社のサポート・フォーラムでリアルタイムのサポート対応を行うと発表した。太平洋時間9月9日午前8時から午後5時まで実施する。

 Snow Leopardがリリースされた8月28日,Appleのディスカッションフォーラムでは,無線あるいは有線接続で使っていたHP製プリンタ3台がすべて使えなくなったというトラブルの報告が投稿された。その後も同様に,Snow LeopardにアップグレードしたらHP製プリンタがパソコンから認識されないとの報告が相次いだ。

 米メディアの報道(InfoWorld)によると,HP以外のメーカーのプリンタに関するトラブル報告もいくつかあったが,ほとんどはHP製プリンタに関する投稿という。問題のプリンタには,HPやAppleが提供している対応ドライバ一覧に含まれているものもあるが問題は解決できなかった。また,HPのテクニカル・サポートに相談したユーザーが,「5年以上古いインクジェット・プリンタの一部はSnow Leopardでサポートされていないため新しいプリンタの購入をご検討ください」との返事を受け取ったことをHPのサポート・フォーラムに投稿。これに憤慨したユーザーが,HPへの抗議を呼びかけるメッセージをAppleのディスカッションルームに投じていた。

 リアルタイムのサポート対応では,HPのMac関連チームの専門家が,サポート・フォーラム内の「HP Mac Printing & Scanning Board」をチェックし,Mac対応プリンタを使っているユーザーの相談や質問にすぐに回答する。

 HPによれば,同社はSnow Leopardの開発段階からAppleと協力しており,1300以上のHP製品向けのプリンタ・ドライバが組み込まれているという。

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