エフエム東京は2009年8月31日,福岡ユビキタス特区で実施中の「放送波ダウンロードによる有料配信サービス」の実験に,新たにKDDIが提供する「LISMO Channel」を追加すると発表した。放送(ストリーム型)で無料視聴できる「LISMO Channel」のドラマやインタビュー映像にあわせて,放送波で配信されている「着うたフル」などのコンテンツを端末に,スクランブルのかかった状態でダウンロードする。希望するユーザーは通信を通じてコンテンツを購入のうえ,デスクランブル用の鍵(キー)を入手し,コンテンツを再生できる。

 9月1日から701チャンネルで放送(午前9時~午後5時に随時)する三つコンテンツ(ドラマ2本とインタビュー番組1本)にあわせて,主題歌などの「着うたフル」やビデオクリップを有料配信する。

 今回の実験には,ユビキタス特区の実験局におこえる編成,運用および番組「LISMO Channel」にデータ放送とダウンロード・サービスを付加する制作を行うエフエム東京に加えて,レーベルゲートが「取り扱う楽曲の販売および配信管理業務」,KDDIが番組「LISMO Channel」の企画・制作を行う。さらにKDDIは,レーベルゲートが販売する楽曲を放送波ダウンロード用に暗号化し,コンテンツ再生に必要な鍵(ライセンス・キー)の作成と配信代行,有料コンテンツの料金回収代行を行う。

 今回の実験には,三井物産やジャパンエフエムネットワーク(JFN),NECビッグロープ,エフエム東京の4社が共同出資しているJMデジタルメディア社が募集し,携帯電話型受信端末を提供した200名のモニターの方が参加できる。

[発表資料へ]