ヤフーは8月28日、完全子会社のオーバーチュアを10月1日付けで吸収合併すると発表した。オーバーチュアが手がけてきたリスティング広告(検索連動広告)について、認知度の高いヤフーのブランドを生かして拡販する狙い。

 合併後はリスティング広告にディスプレイ広告を組み合わせて販売するなどの手法で事業を広げ、国内ネット広告市場での優位性向上とシェア拡大を目指す。

 オーバーチュアは2002年、米国のネット広告大手だった旧Overtureの日本法人として設立。2003年には米Yahoo!によるOvertureの買収に伴い、日本法人もYahoo!に傘下入りした。Overtureは2005年にYahoo! Search Marketingに社名変更したが、日本法人は以前の商号を維持していた。その後2007年にはソフトバンクグループの傘下にある日本のヤフーが米Yahoo!からオーバーチュアの全株式を取得し、完全子会社にした。

 オーバーチュアの2009年3月期業績は売上高が928億6200万円で、ヤフーの連結売上高の3分の1以上に相当する。なおオーバーチュアの同期における最終利益は18億4400万円。

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