総務省は2009年8月28日,携帯電話を活用して暮らしの安全・安心の確保や地方の再生などを目指す「ふるさとケータイ創出推進事業」について,事業の委託先を決定したと発表した。委託先となったのは北海道紋別市,石川県能美市,石川県七尾市の3市である。委託期間は2010年3月31日まで。

 紋別市は商店街の活性化を目的として,店舗や企業情報をまとめたオホーツクポータルサイトを構築する。その際に商店の店主が携帯電話機からデータを入力して簡単に店舗情報や商品情報を発信できる仕組みを作る。

 能美市は医療・健康をテーマとしており,軽症の糖尿病患者に対する在宅健康サービスの提供を目指す。具体的には,試薬を使った在宅検査結果を携帯電話のカメラで撮影して送信する,体調に関する情報を携帯電話から入力して送信するといったことを想定している。

 七尾市は商店街の活性化を目指し,温泉街の観光客に対する観光・イベント情報の配信システムを構築する。温泉街に設置したICチップのリーダーに観光客が携帯電話をかざすことで,観光情報が閲覧できるWebサイトのURLが簡単に取得できるようにする。

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