NTTコミュニケーションズ(NTTコム)およびNTTぷららは2009年8月26日,NGNにおけるIPv6インターネット接続方式について,ネイティブ方式のネイティブ接続事業者に対して申し込まなかったことを本誌の取材に対して明らかにした。

 ネイティブ方式では,NTT東西のNGNと直接接続できるネイティブ接続事業者は3社に限られる。8月21日がその申し込み期限だったが,両社は期限までに申し込まなかったという。これにより事実上,両社はトンネル方式を選択することになる。

 NTTコムは,ネイティブ方式ではなくトンネル方式を選択した理由について,「現行のIPv4インターネット接続とほぼ同じ方式で,移行がスムーズにできるから」としている。

 NTT東西によると,ネイティブ接続事業者への申し込みは4社以上だったという(関連記事)。国内最大規模のISPがネイティブ接続事業者に申し込まなかったことで,3社の座をめぐる競争が一層激化しそうだ。