ノルウェーのOpera Softwareは現地時間2009年8月25日,次期Webブラウザ「Opera 10」のリリース候補(RC:Release Candidate)版を公開した。同社のWebサイトでWindows/Mac OS X/Linux版を無償ダウンロード提供している。最終版は9月1日にリリースする予定。

 RC版は完成間近の機能確定版で,最終版までに機能追加などは行わない。同社はパフォーマンス向上に注力してOpera 10を開発したと説明している。例えば,新たなレンダリング・エンジン「Opera Presto 2.2」を採用し,処理負荷の高いWebメール「Gmail」やSNS「Facebook」といったWebサイトを「Opera 9.6」に比べ40%以上高速に処理できるという。ネットワーク・トラフィックを圧縮して通信帯域を有効利用する高速化技術「Opera Turbo」により,低速回線の通信速度を3~4倍高められるとしている(関連記事:Opera,ブラウザ高速化技術「Opera Turbo」をテスト提供)。

 このほか,サイズ変更/サムネイル表示可能なタブ・バーを採用した。またメール・クライアントや「Speed Dial」機能を強化するなどして操作性を改良した(関連記事:次期Webブラウザ「Opera 10」ベータ版,高速化技術「Opera Turbo」搭載やUI刷新など)。

[発表資料] [Opera公式ブログへの投稿記事]