エンバカデロ・テクノロジーは2009年8月25日，Windowsネイティブ・アプリケーションおよび.NETアプリケーション向け開発ツールの新版「Embarcadero RAD Studio 2010」と，そのコンポーネント製品を発売した。次期OS「Windows 7」に対応するほか，オープンソース・データベース「Firebird」をサポートする。
今回発売したのは，Windowsネイティブ・アプリケーション向け開発ツール「Delphi 2010」「C++Builder 2010」と，.NETアプリケーション向け開発ツール「Delphi Prism 2010」，およびこれら3製品を包含するスイート製品「Embarcadero RAD Studio 2010」。
新版では，Windows 7の新機能である「マルチタッチ」や，指やマウスの動きによってイベントが発生する「ジェスチャー」に対応したアプリケーションの開発が可能になった。また，データベース・アクセス機能を強化し，新たにオープンソース・データベース「Firebird」をサポートした。さらに，開発言語面の機能を拡充。Delphi言語でのカスタム属性宣言や，.NET開発環境でのAOP（Aspect Oriented Programming）が可能になった。
「新版は，より開発者志向の製品に仕上げた」とエンバカデロ・テクノロジー カントリーマネージャーの藤井等氏（写真）は説明する。例えば，マウスを使わずにシンプルなキー操作で，機能設定メニューを開いたり，ファイルやコンポーネントにアクセスしたりできるように操作性を改善した。
4製品ともに，ダウンロード版とパッケージ版を用意。旧バージョンを購入しているユーザー向けには，バージョンアップ価格で販売する。価格は，「Embarcadero RAD Studio 2010」のダウンロード版を新規購入した場合で17万2200円から。ダウンロード版は同日から，パッケージ版は9月中旬に提供を開始する。
