米Oracleは米国時間2009年8月20日,米司法省が同社の米Sun Microsystems買収計画を承認したと発表した。これにより,米独占禁止法「Hart-Scott-Rodino Antitrust Improvements Act」に基づく待機期間が終了した。

 OracleはSunの発行済み普通株を1株当たり9.50ドルの現金で買い取る。同買収案は,すでにSun株主の賛同を得ているが(関連記事:Sun,Oracleによる買収案を株主総会が承認),手続き完了には欧州委員会(EC)の承認などを受ける必要がある。

 両社は4月20日に買収計画の合意を明らかにした(関連記事:[速報]オラクルが74億ドルでサンを買収)。Sun買収については米IBMも交渉していたが,4月5日に決裂したと米メディア各社が報じていた(関連記事:サンがIBMとの買収交渉打ち切り,米メディアが報道)。

 この買収により,OracleはSunのサーバーとストレージ,顧客基盤,そしてミドルウエア群を取得することになる。なかでもMySQL事業は,Oracleが2006年に買収を試みたがかなわず(関連記事:MySQL vs Oracle,買収合戦の行方),2008年にSunが手中に収めていた(関連記事:SunがMySQLを10億ドルで買収,「イルカの飛翔を手助け」)。

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