米SpringSourceは米国時間2009年8月19日,Java対応クラウド・コンピューティング・サービス「SpringSource Cloud Foundry」を発表した。Javaアプリケーションの開発から配信,管理に至るライフサイクル全体をクラウド環境で処理できるようにするとしている。直ちにWebサイトで無料ベータ版サービスを開始する。

 同サービスは,SpringSourceのJavaフレームワーク「Spring」やWebアプリケーション開発フレームワーク「Grails」などで開発したJavaアプリケーションをクラウド環境で利用可能とする。Javaベースの新たなアプリケーションを開発して配信したり,既存のWebアプリケーションを簡単な操作でクラウド環境へ移行させたりできるという。従量課金制で提供する予定。

 SpringSourceは順次Cloud Foundryを機能強化していく。米Amazon.comの「Amazon Web Services」や米VMwareの「vCloud」「vSphere」といったクラウド・サービス/ソフトウエアでもCloud Foundryの機能を利用できるようにする。さらに,クラウド環境へJavaアプリケーションを直接配信するためのツール「SpringSource Tool Suite」を90日以内に無償提供する。

 なお,SpringSourceは買収した米Cloud Foundryの技術をベースにSpringSource Cloud Foundryを開発した。また,SpringSourceとVMwareは,VMwareによるSpringSource買収で合意している(関連記事:VMwareがSpringSourceを約400億円で買収へ,「統合クラウド基盤を開発」 )。

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