ソフトバンクモバイルや筑波技術大学など5法人は2009年8月17日,携帯電話機を利用して聴覚障害者を支援する「モバイル型遠隔情報保障システム」の提供に向け,システムの検証に協力する団体を募集すると発表した。

 このシステムは,音声データを携帯電話機に文字データとして表示させ,聴覚障害者が大学の講義内容といった音声データを認識できるようにするためのシステムである。携帯電話機で受信した音声を,遠隔地の通訳者が持つ携帯電話機に流し,通訳者がパソコンから文字データとして入力し,携帯電話機へ返信する仕組みを採用している。これまでは通訳者が,音声を聞くために現場に立ち会う必要があったという。

 募集条件はNPO法人または公益法人,社会福祉法人であることとしている。募集期間は8月17日~9月13日までである。検証開始は10月1日からを予定している。

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