CSKホールディングスは2009年8月14日、2010年度3月期第1四半期(4~6月期)の決算を発表した。CSKシステムズをはじめとした情報サービス事業は、売上高が前年同期比21.1%減の365億7000万円、営業利益が同60.2%減の6.8億円と減収減益。コールセンターを除いたシステム開発・運用事業のみでは、売上高が前年同期比23.0%減の249億3000万円、営業利益が同71.9%減の3億9000万円だった。

 今回の業績について鈴木孝博取締役副社長は「金融機関ではプロジェクトの一時中断が、製造業では案件そのものの減少があった。ただし、金融や流通分野は回復傾向にある。下期に向けて大型受注の話が進んでいる」と説明した。今期の情報サービス事業全体の受注高は前年同期比11.8%減の392億9000万円、受注残高は同0.9%増の794億9200万円だった。

 金融事業も含むCSKホールディングスの業績は、売上高が前年同期比18.1%減の418億7100万円、営業損失は96億4500万円拡大して133億9800万円の赤字だった。不動産証券化で111億2000万円の評価損を計上したことが赤字拡大の主要因になっている。自己資本比率が1.6%に低下するなど財務状況も悪化している。

 こうした状況を打開するため、7月に投資ファンドのACAと資本増強に関する基本合意を締結した。「すべてスケジュール通りに進んでいて、現在は詰めの作業をしている段階だ」(鈴木副社長)と順調に進行していることをアピールした。