ITホールディングスは2009年8月11日、2010年3月期第1四半期(4~6月期)決算を発表した。売上高は前年同期比1.6%減の658億5500万円、営業利益は同12億1300万円改善して8億5100万円である。大型案件の完了や買収企業を連結した効果もあり大幅増益を達成した。

 ただし、第2四半期(4月~9月)と通期(2009年4月~2010年3月)については、業績予想を下方修正した。今回の下方修正では、第2四半期が苦戦すると予測し、通期で売上高が60億円、営業利益が45億円、期初の予想に届かないとしている。

 第2四半期の業績予想は、売上高が当初予想比3.9%減の1490億円、営業利益は同47.4%減の50億円。通期の業績予想は、売上高が同1.8%減の3220億円、営業利益が同18.4%減の200億円である。第1四半期は「ほぼ計画通り」(広報)としており、7月以降に急激に業績が悪化しているようだ。

 この点についてITホールディングスは、「案件規模の縮小やプロジェクトの延期、顧客企業による設備投資意欲の減退、ソフト開発の単価引き下げなど、不況の影響が大きい」と説明する。このほか、新規事業への先行投資も影響しているとしている。