写真 OESF Embedded Master(EM)の構成
写真 OESF Embedded Master(EM)の構成
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 Open Embedded Software Foundation(OESF)は2009年8月11日,Androidをベースとした組み込み機器向けのプラットフォーム「OESF Embedded Master(EM)」のロードマップを公表した。OESFは2009年2月に設立された組み込み向けAndroidを開発する一般社団法人。

 第1弾となるバージョン「EM1」はAndroid 1.5をベースに開発し,2009年11月にOESFメンバーにリリースする。その後,2010年2月にApache 2.0のライセンス契約に基づいて一般にソースコードを公開する。2010年夏にはAndroid 2.0をベースとし,更なる機能拡張を施したEM2をOESF会員に対してリリースする予定。

 EM1およびEM2では,Androidに対して,IP電話,デジタル・テレビ,高品位映像再生,DLNA(Digital Living Network Alliance),Bluetooth,リモコン,ポインティング・デバイス,有線ネットワーク,家電向けユーザー・インタフェースなどの拡張を施す予定(写真)。EMに対応したソフトウエア開発キット(SDK)の配布も行う。なお,EM1とEM2のそれぞれでの具体的な実装については現在検討中だという。