ネティーザが発表した「TwinFin」
ネティーザが発表した「TwinFin」
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 日本ネティーザは2009年8月6日、データウエアハウス(DWH)アプライアンスの新機種「TwinFin」を発表した(写真)。TwinFinはアーキテクチャを変更し、汎用のブレードサーバーを採用。最新のCPUを利用できるようにしたことで、CPUコア当たりの処理能力を高めた。さらに従来機種に比べ、省電力化を図り、同時使用可能なサーバー台数を増やしたという。

 日本ネティーザのダグラス・エッツェル代表取締役は、「新機種の性能は従来機の2~5倍に、価格性能比は5倍以上になった」と訴える。最大ハードディスク容量は1ペタバイト以上で、従来の約10倍である。価格は非公表。10月末に出荷する。

 TwinFinは、データを処理するサーバー部を「スニペット・ブレード(Sブレード)」と呼び、IBM製のブレードサーバー「BladeCenter」と、そのオプションの規格に準拠した独自のブレードの2枚1組で構成する。独自のブレードには、検索対象のデータから該当する部分を絞り込むための「FPGAチップ」と、ディスクとSASで接続するための拡張モジュールを搭載する。従来機は、データ処理に汎用のCPUやFPGAチップを搭載した独自のサーバーを使用していた。

 今後は製品ラインアップの拡大も予定する。来春に開発機向けの低価格製品を、今後1年以内にハードディスク容量を増やすモデルと、メモリーの利用率を上げて処理性能を高めた機種を発表する計画。今回発表したTwinFinはミッドレンジの製品として位置づける。エッツェル代表取締役は、「今まではラインアップが1種類しかなかったため、『ラインアップを増やしてほしい』という顧客からの要望が多かった。今後はその声に応える」と話した。

 従来機の「Performance Server」は今後生産を停止する。サポートやソフトウエアのアップデートは今後も一定期間続けるという。