米Cisco Systemsは米国時間2009年8月5日に,2009会計年度第4四半期(2009年5~7月)と通期(2008年8月~2009年7月)の決算を発表した。第4四半期の売上高は85億ドルで前年同期比17.6%減少した。会計原則(GAAP)ベースの純利益は11億ドル(1株当たり利益は0.19ドル)で,同46.3%落ち込んだ。

 非GAAPベースの場合,純利益は18億ドル(1株当たり利益は0.31ドル)で,前年同期比23.2%減となる。米メディアの報道(New York Times)によると,アナリストらは,一時的費用を除いた1株当たり利益を0.29ドルと予測していた。

 Cisco会長兼CEOのJohn Chambers氏は,「当期は,経済および当社事業において,多数の明るい兆しが見て取れた。特に当期の受注は前期と比べ好調だった。この傾向が今後1~2四半期続けば,当期がティッピング・ポイントだったと振り返ることになるかもしれない」と述べた。しかし別の米メディア(CNET News.com)は,米国や日本を含むアジアで好調だったものの,英国,スペイン,イタリアを中心とする欧州市場が低迷したとの同氏の説明を報じている。

 通期の売上高は361億ドルで前年度と比べ8.7%減少。GAAPベースの純利益は同23.8%減の61億ドル(1株当たり利益は1.05ドル)。非GAAPベースの純利益は同17.0%減の80億ドル(1株当たり利益は1.35ドル)だった。

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