AIGエジソン生命保険は2009年8月5日、アップル製の携帯電話端末「iPhone 3GS」を導入したと発表した。8月下旬から100台を営業担当者に配布して、業務と合致した利用が可能か検証する。「具体的な時期は未定だが、なるべく早く本格導入に移行する方針だ」(AIGエジソン生命広報)という。ソフトバンクテレコムを通じて購入する。

 社外で顧客の契約情報を確認したり、メールを送受信したりするなどの用途にiPhone 3GSを利用する。AIGエジソン生命は今春から契約内容照会システム「FUSION(フュージョン)」を稼働した。顧客の契約内容や解約返戻金を閲覧できるシステムで、顧客のサポートや契約交渉に活用している。このシステムとiPhone 3GSを連携させ、容易に情報を照会できるようにする。

 従来は社外からの情報閲覧にはノートパソコンを利用していたが、電源を投入してから情報にアクセスするまで時間がかかるという課題があった。顧客のアフターケアなど閲覧すべき情報量が少ない業務では、iPhone 3GSを活用して情報閲覧の待ち時間を短縮。営業活動の効率を高める。

 モバイル端末としてiPhone 3GSを選択した理由は「操作性、動作スピード、バッテリー、セキュリティを総合判断した。特に操作性については、年配の営業社員にとっても直感的に使いやすい点を評価した」(AIGエジソン生命広報)とする。