スカパーJSATホールディングス(スカパーJSAT HD)は2009年8月5日,2009年度第1四半期(2009年4~6月期)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比で1%増の349億9000万円,営業利益は同4.1%減の40億3100万円,経常利益は同8.6%減の37億6000万円,純利益は19億円だった。

 売上高の内訳を見ると,有料多チャンネル事業は275億5200万円(前年同期比2.7%増)で全体の78.7%を占めた。衛星事業の売上高は74億3800万円(同4.9%減)だった。営業利益は有料多チャンネル事業が26億3800万円(同2.9%減),衛星事業は15億7000万円(同7%増)である。

 2009年6月末時点における有料多チャンネル放送の累積加入件数は373万1000件で,2009年度第1四半期の純増数は2万4000件となった。デジタルテレビの普及拡大に伴う東経110度CS放送「スカパー!e2」の契約件数の拡大や,NTT東西地域会社のFTTH(ファイバー・ツー・ザ・ホーム)回線を利用したスカパー!e2の再送信開始,WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)における日本チームの優勝を契機としたプロ野球セットの加入者増加などが純増の原動力となった。一方で個人解約率は,東経124・128度CS放送「スカパー!」からスカパー!e2への加入者の移動などが影響し,月換算率で1.3%と前年同期比で0.2ポイント上昇した。

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