写真●大塚商会の大塚裕司代表取締役社長
写真●大塚商会の大塚裕司代表取締役社長
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 大塚商会は2009年7月31日,2009年12月期の1~6月期決算を発表した。企業のIT投資抑制が続いた影響で,売上高は前年同期比9.8%減の2281億6000万円,営業利益は同40.9%減の110億8500万円と振るわなかった。

 事業別の売上高を見ると,SI(システム・インテグレーション)事業は,顧客のIT投資抑制の影響を大きく受けて,前年同期比17.4%減少した。「IT活用ニーズはあるのに,実際の購買につながっていない」(大塚裕司代表取締役社長,写真)。一方,サービス&サポート(S&S)事業は,オフィス・サプライ通信販売「たのめーる」の好調が寄与し,同1.7%の増収だった。ただし,サポートの値下げ要求や,カラー・コピー機の保守など好採算案件の減少により利益は縮小した。

 「新規顧客数は増加しているものの,1社当たりの購買単価が伸び悩み,収益拡大につながっていない」(大塚社長)。年商100億円以上の顧客企業数は前年同期比2.4%増加,10億円以上100億円未満では1.7%増加したが,1社あたりの購買単価はそれぞれ8.6%,13.5%減少したという。