米連邦通信委員会(FCC)は米国時間2009年7月30日,全米規模のブロードバンド計画の策定に向けて,委員会スタッフのワークショップで話し合われる議題のリストを専用サイト「Broadband.gov」で公開した。このサイトを通じて,同年8月6日~9月3日に開催される18のワークショップについて一般からの意見を募る。

 このワークショップは,FCCと関係者によるオープンな話し合いの促進を目的としたもの。FCCは,公開した議題に関する意見やワークショップへの質問をWebサイトを通じて提案するように呼びかけている。委員会本部で行われるワークショップには一般の入場も許されるほか,当日の様子はインターネットで公開される。

 FCC会長のJulius Genachowski氏は,「革新や競争の促進,雇用の創出など,国民にメリットをもたらすブロードバンド計画の策定において,必要な情報をすべての利害関係者が提供することは不可欠だ」と述べている。

 同年2月に制定された米国再生・再投資法(ARRA:American Recovery and Reinvestment Act)により,FCCは全国民がブロードバンドを利用できるようにする全米規模の計画を2010年2月17日までに連邦議会に提出する予定。

発表資料(PDF文書)