米Googleは米国時間2009年7月30日,同社傘下の動画共有サイト「YouTube」に投稿されたコンテンツが,著作権所有者に収入をもたらすというコメントを発表した。その一例が教会での結婚式の様子を撮影した動画。投稿からわずか10日間で約1200万回再生され,背景で流れているChris Brownの楽曲「Forever」が,iTunesのシングル・チャートで4位に,Amazon.comのMP3ベストセラー・リストで3位に急浮上したという。

 この動画は約5分のもの。米ミネソタ州セントポール教会で結婚式を挙げた新郎新婦の介添人が,祭壇までの通路をForeverの曲にのって踊りながら次々に入場する。最後に新婦が音楽に合わせてリズムを取りながら登場すると,参列者が満場拍手で迎える。

 Foreverの著作権所有者が,YouTubeのコンテンツ管理ツールを用いて,同曲をiTunesやAmazon.comで購入するための広告リンクを動画下部に掲載したところ,視聴者によるクリックスルー率が同サイト上の他の動画と比べ2倍になった。また,Foreverのオリジナル動画も,クリックスルー率が通常と比べ約2.5倍に増加したとしている。

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