米Motorolaは米国時間2009年7月30日に,同年第2四半期の決算を発表した。売上高は55億ドルで,前年同期の80億8000万ドルと比べ32%減少した。しかし米国会計原則(GAAP)ベースの純利益は2600万ドルで前年同期の400万ドルから6倍以上拡大した。

 継続事業による希薄化後の1株当たり利益は0.01ドル(前年同期は0.00ドル)となった。これには一時的項目による収益0.02ドルが含まれる。米メディアの報道(New York Times)によると,アナリスト予測では一時的項目を除いた損益が0.04ドルの赤字,売上高が56億ドルだった。

 Motorola共同CEOのGreg Brown氏とSanjay Jha氏は,コスト抑制の強化などが奏功したと説明した。

 事業別の業績を見ると,モバイル・デバイス事業の売上高は18億ドルで前年同期比45%の激減。携帯電話の出荷台数は1480万台で,世界市場におけるシェアは5.5%と推計する。家庭およびネットワーク・モバイル事業の売上高は同27%減の20億ドル。企業向けモバイル・ソリューション事業の売上高は同17%減の17億ドルだった。

 今後の見通しについては,第3四半期の継続事業による1株当たり利益を-0.01~+0.01ドルの範囲と予測。また,コスト削減計画の拡大により,2009年の年間経費節減規模を18億ドルと見込む。

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