英CSRは英国時間2009年7月28日,新しい位置認識アーキテクチャ「SiRFstarIV」を発表した。消費電力を抑えながら,継続的に位置情報の取得に対応する機能を備える。併せて,同アーキテクチャを採用する初の製品「GSD4t」についても明らかにした。

 SiRFstarIVは,CSRが同年2月に合併を発表した米SiRF Technologyが開発したアーキテクチャ。前バージョンのSiRFstarIIIアーキテクチャと比べて測位機能が強化され,測位時間が短縮されるほか,精度も高くなったという。

 新アーキテクチャは,高性能GPSロケーション・エンジン,位置センサー・インタフェース,電力管理機能などで構成され,MEMセンサーをサポートするほか,GPS信号の障害を排除するDSP技術を備える。

 このアーキテクチャにより,GPS受信機において迅速に測位を開始できるような状態を50~500マイクロアンペア程度の消費電流で維持することができるという。これまでは,GPS受信機のバッテリ消費を抑えるためには電源を完全にオフにする必要があった。

 SiRFstarIVを採用するGSD4tレシーバは,携帯電話や電源が制約される携帯型コンシューマ機器向けに最適化されている。同チップは,サンプル出荷が行われており,同年10月に量産を開始する。

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