ジュピターテレコム(J:COM)は2009年7月30日,現在持分法適用関連会社であるジェイ・スポーツ・ブロードキャスティング(JSB)を2009年10月1日付で連結子会社とすることを,同社取締役会で決議したと発表した。

 JSBは,「J sports ESPN」「J sports 1」「J sports 2」「J sports Plus」を運用する国内最大のスポーツ専門チャンネル事業者である。有料専門チャンネル放送では最大の視聴料収入を誇り,その視聴契約件数はケーブルテレビと衛星放送事業者などを合わせて2009年3月末時点で764万5千世帯に達するという。また新規BSデジタル放送においては,2チャンネルのハイビジョン放送が可能となる32スロットを利用して委託放送業務を行うことが認定されている。

 現在は,ジュピターテレコムの完全子会社であるジュピタースポーツが33.4%を出資する。このほか,伊藤忠商事とスカパーJSATがそれぞれ15.0%,ブロードメディアとソニー・放送メディア,フジテレビジョンがそれぞれ10.7%である。今回,伊藤忠商事とブロードメディア,ソニー・放送メディアから株式を取得する。異動後の所有株式数は,69.8%となる。

[発表資料へ]

 この日の午後に行われた2009年度第2四半期決算説明会において,フジテレビも株式の取得に応じることが報告された。この結果,J:COMの出資比率は80.5%となることになる。