台湾の半導体メーカーUnited Microelectronics(UMC)は現地時間2009年7月29日,同年第2四半期の決算を発表した。

 売上高は226億3000万台湾ドル(約6億9000万ドル)で,前年同期の252億4000万台湾ドルから10.3%減少。前期の108億4000万台湾ドルからは108.8%の増収となった。6月の月間売上高は前年同月を上回り,金融危機以前の水準に回復した。

 純利益は15億5000万台湾ドル(約4700万ドル)で,前期の純損失81億6000万台湾ドルから黒字に転じた。前年同期の23億9700万台湾ドルからは35.5%の減益となった。1株当たり利益は0.12台湾ドル。前期は1株当たり損失0.64台湾ドル,前年同期は1株当たり利益0.19台湾ドルを計上していた。

 粗利益は53億8100万台湾ドルで,売上高の23.8%を占めた。営業利益は26億9600万台湾ドルで,営業利益率は11.9%となった。

 当期のウエーハ出荷枚数は,8インチ・ウエーハ換算で89万8000枚となり,前期の同38万4000枚から134%増加。65nm(ナノメータ)や55nmのプロセス技術からの売上高は,前期から120%増加した。また,生産設備の稼働率は約79%に上昇した。

 第3四半期の見通しについて,同社CEO(最高経営責任者)のShih-Wei Sun氏は,「第3四半期も売上高が伸びる」との見通しを示している。同社は,ウエーハの出荷は前期比8~10%増加し,設備の稼働率が約85%に上昇すると予測している。

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