トヨタ自動車は7月29日、マーケティング事業を強化するため、2009年秋以降に新会社2社を設立すると発表した。10月ごろに国内市場のマーケティング会社を設立し、次いで12月ごろに世界市場のマーケティング支援と、マーケティング関連の子会社の統括を行う新会社を設立する。それぞれ2010年1月1日より事業を始める。

 いずれもトヨタのマーケティング部門を別会社化する。資本金はともに1億円。統括会社にはトヨタが全額出資する。統括会社はトヨタのマーケティング関連の子会社4社を完全子会社にする予定で、対象は新設する国内マーケティング会社をはじめ、広告代理店のデルフィス、自動車展示場「メガウェブ」を運営するアムラックストヨタ、ショッピングセンターを運営するトヨタオートモールクリエイト。統括会社は、これら各社の相乗効果を出すための戦略立案を行う。

 統括会社の従業員数は110人、国内マーケティング会社は140人を予定する。どちらも本社は東京に置き、6月までトヨタ専務だった高田坦史氏(現トヨタ顧問)が社長を務める。またトヨタの豊田章男社長が統括会社の会長に就く。

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・トヨタ自動車のWebサイト http://www.toyota.co.jp/