図●NECエレクトロニクスの半導体受注高の推移
図●NECエレクトロニクスの半導体受注高の推移
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 NECエレクトロニクスは2009年7月29日,2010年3月期第1四半期(4~6月期)決算を発表した。中国市場向け,国内自動車業界向けの半導体需要が順調に回復し「半導体売上高は期初の想定を上回った」(山口純史代表取締役社長)。

 売上高は前年同期比38.7%減の1019億6000万円,営業損益は209億3500万円の赤字だった。半導体の売上高は980億円となり,前年同期比38.4%減少した。

 ただし,前四半期(1~3月期)比で見ると,半導体の売上高は21.4%増加している。山口社長は「半導体の受注は底を打ち,順調に回復している」と述べた。半導体受注高は,中国市場向けや国内自動車業界向けが牽引して,1~3月を底に回復基調にある()という。