米Googleは2009年7月24日(米国時間),リアルタイム・コラボレーション・プラットフォーム「Google Wave」の核となる同時並行制御アルゴリズムとサーバー/クライアントのプロトタイプ実装のオープンソース提供を始めた。

 公開したのは,複数のユーザーが1つのドキュメントを同時に編集する際の制御に使うアルゴリズム「Operational Transform(OT)」の最新版と,Google Waveのサーバー/クライアントがやり取りする「Google Wave Federation Protocol」のプロトタイプ実装。総計4万行のJavaコードで,Apache 2.0ライセンスで提供する。

 OTのコードについては同社が開発者向けに試験提供中のGoogle Waveサーバー(WaveSandbox.com,正式版はwave.google.comになる予定)への適用を進めるという。

 一方のGoogle Wave Federation Protocolについては,すでに公開済み。同社は自身が提供するコラボレーション・サービスとして開発を進めるだけでなく,リアルタイムWeb時代の新サーバー・プロトコルとして開発への参加を呼びかけている(関連記事)。

[公式ブログの記事]
[Google Wave Federation Protocolプロジェクト]