マイクロソフトは2009年7月27日，次期OS「Windows 7」の企業向けボリューム・ライセンスを9月1日から販売すると発表した。併せて，9月1日から2010年2月までの期間，Windows 7 Professionalへのアップグレード・ライセンスを特別価格で提供する「法人向け早期アップグレード割引キャンペーン」を展開することも明らかにした。
Windows 7の法人向けボリューム・ライセンスには，Windows 7 Enterpriseへのアップグレード権とSA（Software Assurance）特典がセットになった「Upgrade ＆ Software Assurance」，Windows 7 Professionalへアップグレードするための「Upgrade License」，SAを単体で購入するための「Software Assurance」の3種類ある。SA単体の購入は，SA契約期間満了による更新の場合か，新規パソコン購入から一定期間内にのみ可能だ。
SAは，契約期間中にリリースされた新バージョンへの無償アップグレード権や各種サポートを提供するオプション。Windows 7の最上位版であるWindows 7 Enterpriseは，SAの特典としてのみ提供される。また，8月1日時点で有効なSA契約があるユーザーには，Windows 7 Enterpriseへのアップグレード権が与えられる。
今回発表した「法人向け早期アップグレード割引キャンペーン」は，XP ProfessionalかVista BusinessからWindows 7 Professionalにアップグレードするための「Upgrade License」を優待価格で提供するもの。9月1日から2010年2月までのキャンペーン期間中は，通常2万4600円の「Upgrade License」を1万9800円で購入できる。さらにキャンペーン特典として，通常3000円のインストール・ディスクと，インストール・マニュアルを無償で提供する。
同社は現在，「法人様向けWindows 7先行優待キャンペーン」を展開中だが，こちらのキャンペーンは「Upgrade & Software Assurance」および「Software Assurance」のボリューム・ライセンスを対象としている（関連記事）。マイクロソフト コマーシャルWindows本部の中川哲本部長（写真）によると，法人様向けWindows 7先行優待キャンペーンを開始した2月から6月までの期間，SAの販売実績は前年同期比220％に増加したという。
