米Motorolaは,米Googleが主導するモバイル・プラットフォーム「Android」向けのアプリケーション開発者を対象とした会員制プログラム「App Accelerator Program」と,IDE(統合開発環境)「MOTODEV Studio for Android Beta」の提供を開始する。米国時間2009年7月24日にMotorolaが発表した。

 2009年中に登場予定の同社のAndroid端末向けアプリケーションの開発を促進するためのプログラムであり,同社の開発者ネットワーク「MOTODEV」内で実施する。

 App Accelerator Programでは,発売前の同社端末の技術仕様やSDKアドオン,ドキュメント,サンプル・コードなどのリソースにアクセスできるので,同社の最新端末向けのアプリケーションを早い段階から開発できる。また,Motorolaの開発者サポート・エンジニアと直接やり取りしたり,正式リリース前の端末を使ったテストやデバッグなども行える。

 完成したアプリケーションをMotorolaに提出すると,Googleの携帯アプリ配布サイト「Android Market」や携帯通信事業者の配布サイトなど,複数の流通チャネルに展開できるというサービスも用意する。App Accelerator Programへの入会と参加は無料だが,一部サービスは有料の場合がある。また,入会には同社による承認が必要だ。

 MOTODEV Studio for Androidは,GoogleのAndroid SDKと連携して動作するEclipseベースのIDE。デザイン/開発ツール,コード・テンプレート,アプリケーション作成ウィザード,端末エミュレータなどの機能を備える。米メディア(InfoWorld)の報道によると,Motorola以外の端末も含め,Android向けのさまざまなアプリの開発に利用できるという。

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