米Associated Press(AP通信)は米国時間2009年7月23日,同社のコンテンツのオンラインでの使用状況を追跡するレジストリの構築計画を発表した。同社の全コンテンツにタグを付けて,不正に使用されていないか追跡できるようにする。

 AP通信が配信するコンテンツの1つひとつに,識別タグと使用規約を登録し,アクセスを探知するための信号(ビーコン)を埋め込むという。同レジストリは,ビーコンを利用して,コンテンツがどのように使われているかを探知し,AP通信に通知する。

 適用の対象は,AP通信のすべてのテキスト・コンテンツ。2010年初頭には,加入メンバーのコンテンツにも拡大する。最終的には写真や動画なども追跡できるようにする。AP通信が2010年末までは開発と運用の資金を提供し,その後は自主運用に移行する見込みである。

 同社取締役会会長のDean Singleton氏はレジストリを構築する目的について,「優秀なジャーナリズムが生き残り,繁栄するための手段を構築する」と説明。「世界はジャーナリズムに対し,これまで以上に独自性と信頼性を求めている。その要請に応え続けられるようにするものだ」と述べている。

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