中国の検索エンジン大手Baidu(百度)は現地時間2009年7月23日,同年第2四半期の決算を発表した。売上高は10億9750万元で前年同期と比べ36.7%増加した。純利益は3億8330万元(希薄化後の1株当たり利益は11.02元)で同44.6%増と大幅に拡大した。営業利益は4億2280万元で同53.0%増加した。

 株式報酬費用を除いた場合の純利益は4億610万元(希薄化後の1株当たり利益は11.68元),同条件の営業利益は4億4570万元。また,日本の事業に関連する経費は3960万元で,希薄化後の1株当たり利益に1.14元の影響を及ぼした。

 オンライン・マーケティングによる売上高は10億9660万元で,前年同期に比べ36.7%増加した。アクティブな顧客数は約20万3000で,同12.2%拡大した。顧客当たりの売上高は同22.7%増の約5400元だった。提携パートナに支払った手数料(TAC)は1億7540万元で総売上高に対する割合は16.0%だった。

 次の第3四半期の業績見通しについては,売上高を前期比15~18%増の12億6000万~12億9000万元と予測している。

 英メディアの報道(Reuters)によると,当期の売上高と株式報酬費用を除いた純利益はともに,アナリスト予測を上回った。また,第3四半期の見通しも,アナリスト予測より高い。

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■変更履歴
記事公開時,本文第3段落に「アクティブな顧客数は約20万3000人で,同12.2%拡大した。1人当たりの売上高は同22.7%増の約5400元だった」とありましたが,「アクティブな顧客数は約20万3000で,同12.2%拡大した。顧客当たりの売上高は同22.7%増の約5400元だった」に変更しました。百度日本法人のバイドゥから「顧客=広告主であり,ほとんどが法人(個人はごく一部)」との指摘があったためです。[2009/07/24 19:04]