米Microsoftは米国時間2009年7月23日,2009会計年度第4四半期(2009年4~6月)と通期(2008年7月~2009年6月)の決算を発表した。第4四半期の売上高は130億9900万ドルで前年同期と比べ17%減少。純利益は30億4500万ドルで同29%の減益,希薄後の1株当たり利益は34セントで同26%減少した。営業利益は同30%減の39億8700万ドルだった。前年同期に対する減収は2四半期連続,減益は3四半期連続となる。

 世界パソコン市場の低迷が影響し,特に企業向けパソコンの減退が顕著だったため,Windowsファミリによる収入が落ち込んだ。Office Systemの販売も不調だった。また,Windows 7のアップグレード・オプション・プログラムに関する売上繰延が2億7600万ドルにのぼり,1株当たり利益を2セント引き下げた。

 エンターテインメント関連は,ビデオ・ゲーム機とパソコン向けゲームのほとんどの事業が減収となった。オンライン・ビデオ・サービスのXbox Liveの収入は増加したものの,Xbox 360の収益低下などが響いた。

 そのほか当期は,訴訟関連費用1億9300万ドル,投資評価損1億800万ドル,従業員の退職関連費用4000万ドルなどを計上した。

 事業別の売上高は,クライアント事業が31億800万ドル(前年同期比29%減),サーバーおよびツール事業が35億1000万ドル(同6%減),オンライン・サービス事業が7億3100万ドル(同13%減),Microsoft Business Divisionが45億6400万ドル(同13%減),Entertainment and Devices Divisionが11億8900万ドル(同25%減)だった。

 通期の売上高は584億3700万ドルで前年度比3%減少。純利益は145億6900万ドルで同18%の減益,希薄後の1株当たり利益は1ドル62セントで同13%減少した。営業利益は203億6300万ドルで同9%減少した。

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■変更履歴
記事公開時,本文第3段落に「Xbox 360の販売低下などが響いた」とありましたが,意味を明確にするために「Xbox 360の収益低下などが響いた」と修正しました。[2009/07/24 17:20]