シトリックス・システムズ・ジャパンは2009年7月23日,仮想サーバー環境向けの運用管理ソフトの新版「Citrix Essentials for XenServer 5.5」を発表,同日提供を開始した。2009年4月に出荷した製品のマイナー・バージョン・アップ版に相当し,新たに,サーバーの配置(プロビジョニング)を支援するためのSLM(サービス・レベル管理)機能などを強化した。価格は,46万7500円(税別)。

 Citrix Essentialsは,サーバー仮想化ソフトの「XenServer」に対して,XenServerが標準では備えない各種の運用管理機能を提供する運用管理ソフト群である。XenServerホストを冗長化して仮想サーバーの可用性を高めるHAソフト,主要なストレージ製品が備えるスナップショット機能などと連携するストレージ管理ソフト,サーバーのイメージを仮想サーバーなどに動的に配信/展開するプロビジョニング・ソフト,などからなる。

 プロビジョニング・ソフトの強化点は,SLM機能の追加である。具体的には,業務アプリケーションを動作させる仮想サーバーがCPU/メモリー/ディスク/ネットワーク資源をどれだけ必要とするかをプロファイルとして定義できるようにした。このプロファイル情報を元に,監視データがしきい値を超えた際に警告を出したり,業務アプリケーションを動作させるのに最適な物理サーバー機をレコメンド(提案)したりできるようにした。