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 米政府に向けてオープンソースの普及・啓蒙(けいもう)活動を行うための連合組織「Open Source for America」は米国時間2009年7月22日,同組織の設立を発表した。企業やオープンソース関連団体など70以上の組織が参加する。オープンソースの利点を理解してもらい,政府での利用を促進するための取り組みを行う。

 ソフトウエア・コミュニティ,企業,非営利団体,学術機関などの声を結集し,フリー/オープンソース・ソフトウエアへの米政府の広範な支援と参加を促すことを設立理念として掲げている。具体的な目標は,(1)政策や慣例を変化させて政府のオープンソース技術の有効利用を促すこと,(2)技術的な要求に関してオープンソース・コミュニティと政府との協力を促すこと,(3)オープンソース・ソフトウエアの価値と意味に関する政府首脳陣の認識と理解を深めること。

 設立メンバーには,米AMD,米Google,米Novell,米Oracle,米Red Hat,米Sun Microsystemsなどの企業や,GNOME Foundation,The Linux Foundation,Open Source Initiative(OSI)などのオープンソース関連団体,大学など64団体が名を連ねる。同連合の理念に賛同する個人や団体からのメンバー登録も受け付けている。アドバイザリー・ボードには米O'ReillyのTim O'Reilly氏,GPL3の起草者Eben Moglen氏,英CanonicalのMark Shuttleworth氏,OSIのMichael Tiemann氏,The Linux FoundationのJim Zemlin氏らが就任している。

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