米eBayは米国時間2009年7月22日,2009年第2四半期の決算を発表した。売上高は21億ドルで,前年同期の22億ドルから4%減少した。ネット決済の「PayPal」やIP電話の「Skype」は好調だったが,ドル高やオンライン・オークションおよびEC事業の不振が響いた。純利益は3億2700万ドル(希薄化後の1株当たり利益は0.25ドル)で,前年同期の4億6000万ドル(同0.35ドル)から29%の減益となった。

 非GAAPベースの場合,純利益は前年同期比16%減の4億7900万ドル(希薄化後の1株当たり利益は0.37ドル)となる。

 営業利益率は19.6%で,前年同期の24.8%から縮小した。同社は,成長ペースは比較的速いが利ざやがより狭い事業に軸足を移しつつあるため,と説明している。

 事業別にみると,「eBay」サイトを含むMarketplaces事業の売上高は12億6000万ドルで前年同期から14%減少した。海外における売上高は,同事業全体の57%を占めた。PayPalなどのPayments事業の売上高は6億6900万ドルで同11%増加。アクティブな登録口座数は7540万件で,前年同期比20%増加した。Skypeを含むCommunications事業の売上高は1億7000万ドルで,前年同期比25%増。当期は3730万人が新規登録し,総ユーザー数は4億8050万人に達した。

 同社は,第3四半期の見通しについても明らかにした。売上高は20億5000万~21億5000万ドルの範囲を見込む。GAAPベースの希薄化後1株当たり利益は0.22~0.24ドル,非GAAPベースの同条件の利益は0.34~0.36ドルの範囲と予測する。

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