米Appleは米国時間2009年7月21日,2009会計年度第3四半期(2009年4~6月)の決算を発表した。売上高は83億4000万ドルで,前年同期の74億6000万ドルと比べ12%の増加。純利益は12億3000万ドル(希薄化後の1株当たり利益は1.35ドル)で,前年同期の10億7000万ドル(同1.19ドル)から15%の増益となった。

 地域別の売上高をみると,米大陸が38億3000万ドルで前年同期比11%増,欧州が20億1000万ドルで同22%増,日本が4億2000万ドルで同14%増だった。米国外における収入は総売上高の44%を占めた。

 粗利益率は36.3%で,前年同期の34.8%から拡大した。営業キャッシュ・フローは23億ドルだった。

 当期に販売した「Macintosh」コンピュータは260万台。デスクトップ製品の不振をノート・パソコンが相殺し,前年同期比で4%増加した。携帯型メディア・プレーヤ「iPod」の販売台数は1020万台で,前年同期から7%落ちこんだ。一方,携帯電話「iPhone」の販売台数は520万台で同626%急伸した。同社は6月に「iPhone 3GS」の発売を開始している。

 同社CFOのPeter Oppenheimer氏は,「ホリデー・シーズンを含まない四半期としては,売上高と利益の記録を更新するなど,満足のいく業績となった」と述べた。第4四半期(2009年7~9月)の見通しについて,売上高を87億~89億ドル,希薄化後の1株当たり利益を1.18~1.23ドルの範囲と予測した。

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