米Adobe Systemsは米国時間2009年7月21日,Flashプラットフォームに向けた2つのオープンソース・プロジェクトを公開した。「Open Source Media Framework(OSMF)」と「Text Layout Framework(TLF)」をMozilla Public Licenseのもと,同日より無償で提供する。

 OSMF(開発コード名は「Strobe」)は,多機能メディア・プレーヤを構築するためのフレームワーク。付加価値サービスを提供するためのプラグインを作成できるAPIが含まれる。開発者は,通常のビデオ操作や動的ストリーミングのほか,広告や視聴者のトラッキングといったプラグインを組み込み,高度にカスタマイズしたプレーヤを容易に開発できる。同フレームワークは,OSMFのWebサイトから直ちにダウンロード可能。

 TLFは,「Adobe Flash Player 10」とWebアプリケーションの実行環境である「AIR 1.5」を基盤にしたActionScriptライブラリ。複雑な言語,縦書き・横書きや複数コラム表示など,Webアプリケーションのテキストを自在に描画できる。ソース・コードとライブラリを同社Webサイトから,ダウンロード提供する。

 同社の標準およびオープンソース担当ディレクタのDave McAllister氏は,「Flashプラットフォームのコア技術をオープンソースとして提供することで,多機能メディア・プレーヤとリッチ・テキストの開発と普及を支援したい」と述べている。

[発表資料へ]