米Barnes & Nobleは米国時間2009年7月20日,同社のオンライン書店「Barnes & Noble.com」内に,電子ブック販売サイト「Barnes & Noble eBookstore」を開設した。まず70万以上のタイトルをそろえ,今後1年かけて100万タイトルまで拡充する。価格は1コンテンツ9.99ドル。

 同社が提供する電子書籍リーダーは,Windows搭載パソコンやMacintoshのほか,iPhone,iPod touch,Blackberryに対応する。同サイトでは,米Googleが保有する50万冊以上のパブリック・ドメインの書籍データも無料でダウンロード可能(関連記事:Googleの書籍検索構想に米12大学が新規参加)。

 また,電子ペーパー・ディスプレイ開発の英Plastic Logicが開発中の電子書籍リーダー「Plastic Logic Reader」向けコンテンツも独占的に提供する(関連記事:電子書籍リーダーのPlastic Logic,新聞大手などとコンテンツ提携)。同リーダーは,2010年初頭に発売される見通し。

 米メディア(CNET News.com)によると,同社は2000年に電子ブック部門を新設したものの,利用者が期待ほど伸びず,2003年9月に撤退した。今回,再び電子ブック販売サイトを立ち上げるにあたり,電子ブックを扱う米Fictionwiseを2009年3月に買収している(関連記事:Barnes & Noble,電子書籍販売のFictionwiseを買収)。

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