フェイス(京都市中京区,代表取締役社長:平澤創氏)とウィルコムは2009年7月21日,高速モバイルデータ通信 「XGP」を搭載した家庭用情報端末の開発を共同で始めると発表した。また,地方自治体向けにも,この情報端末を利用した地域活性化サービスの開発に着手する。

 今回,両社が共同開発するXGP搭載家庭用情報端末は,テレビに繋げて使用するセットトップ・ボックス型の端末である。テレビの画面上で地域情報や生活情報などの様々な情報を取得できるようにする。フェイスが情報端末とコンテンツのサービス・プラットフォームを提供する。ウィルコムは,XGPとXGPを活用した次世代ワイヤレス・ネットワークを提供する。

 XGP搭載家庭用情報端末を利用した地域活性化サービスとしては,地方自治体が各家庭に情報端末を配付し,XGPの基地局を通して防災情報や地域情報,医療情報やエンターテインメント・コンテンツなどを各家庭に届けるという形態を想定する。その他,区報の配信や議会放送,地域講座への申込,学校・病院と連携したサービスを検討している。特に災害時には,各家庭のテレビに防災情報が表示されると同時に,この情報端末やXGPの基地局に設置したスピーカーからも防災情報が流れる結果,各家庭に確実に防災情報を届けることが可能という。

 2009年4月9日にはウィルコムおよびウィルコム沖縄と,沖縄県金武町は「地域活性化包括連携協定」を締結している。この協定に基づき,沖縄県金武町においてこの情報端末の活用を計画している。なお,2009年7月22日より東京ビッグサイトで開催される「ワイヤレスジャパン2009」において,この情報端末をウィルコムのブースで参考出品し,地域活性化サービスのデモを行う。

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