図1 RF常時監視サービスに使う機器の設置イメージ
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図2 ユーザーが使うWebページ
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 ケーブルテレビ(CATV)統括運営会社のジュピターテレコム(J:COM)の子会社であるテクノロジーネットワークスは2009年7月21日,大分ケーブルテレコムに対して放送信号(RF信号)の定点監視が可能な「RF常時監視サービス」の提供を7月に開始したと発表した。

 RF常時監視サービスは,RF信号の24時間365日の自動監視を実現するASPモデルのサービスである。テクノロジーネットワークスは,リーダー電子の製品であるシグナルレベルメーター「LF986」とテクノロジーネットワークスが開発した計測端末「データロガー」,データを蓄積するサーバーを組み合わせて同サービスを提供している。

 データロガーが収集したデータはインターネット上のサーバーに蓄積される。ユーザーは測定ポイントの状態やデータロガーの稼動状況をWebページで確認できる。「インターネット経由でいつでも確認ができるため,障害発生時の早期発見や把握,解決に貢献する」(テクノロジーネットワークス)という。大分ケーブルテレコムは,常時監視が可能なことと,番組チャンネルごとのアラート設定が可能である点を評価して,自社設備の監視をするために同サービスの採用を決定した。既に高岡ケーブルネットワークがRF常時監視サービスを導入しており,大分ケーブルテレコムは2社目の導入事例となる。

 RF常時監視サービスは,CATVの放送の維持や管理を目的として,放送のRF信号や基盤システム(ヘッドエンド・システム)のレベル測定や測定後の分析に加えて,信号レベルの監視や障害発生時の切り分けなどに対応するためにテクノロジーネットワークスが開発した。同社は2008年より同サービスの販売を開始している。