米IBMは米国時間2009年7月16日,同年第2四半期の決算を発表した。売上高は233億ドルで前年同期比13%の減収(為替の影響を除いた場合は7%減),純利益は31億ドルで前年同期の28億ドルから12%の増益となった。希薄化後の1株当たり利益は前年同期比18%増の2ドル32セントで第2四半期としては過去最高を記録した。

 当期の全体の利益率は,サービスおよびソフトウエア部門にけん引され,前年同期の43.2%から45.5%に改善した。

 同社は当期の業績を受け,2009年通期の1株当たり利益の予測を従来の9.20ドルから9.70ドルに引き上げた。ソフトウエア部門の通期の税引前利益は2ケタ台の成長を達成し,80億ドルに達すると見込んでいる。

 売上高を地域別に見ると,北中南米地域は前年同期比9%減の99億ドル(為替の影響を除いた場合は7%減),EMEA(欧州,中東,アフリカ)地域は同20%減(同7%減)の79億ドル,アジア太平洋地域は同7%減(同5%減)の49億ドルだった。OEM収入は5億370万ドルで同24%減少した。

 事業別では,グローバル・サービス部門の売上高が前年同期と比べ12%減少した(為替の影響を除いた場合は4%減)。内訳は,グローバル・テクノロジ・サービスが91億ドル(前年同期比10%減),グローバル・ビジネス・サービスが43億ドル(同15%減)だった。サービス契約の総額は140億ドルとなり前年同期から5%減少した(為替の影響を除いた場合は3%増)。1億ドル以上の規模の契約は17件だった。

 ソフトウエア部門の売上高は52億ドルで前年同期比7%減少した。WebSphere,Tivoli,Lotus製品などを含むミドルウエアの収入は30億ドルで同2%減少した(為替の影響を除いた場合は5%増加)。OSの収入は5億2900万ドルで同11%減少(同4%減)となった。

 システム&テクノロジ部門の売上高は,39億ドルで前年同期比26%の減少となった(為替の影響を除いた場合は22%減)。システムからの収入が同26%減少した(同22%減)。UNIXサーバーのSystem pからの収入が同13%低下し,メインフレームのSystem zも同39%減少した。

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