写真●アクセンチュアの鈴木大仁IFRSチーム パートナー
写真●アクセンチュアの鈴木大仁IFRSチーム パートナー
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 「IFRS(国際会計基準)対応は待ったなし。少なくとも、今すぐ検討を開始するべきだ」。2009年7月16日に「IFRS経営モデル別ソリューション」の提供を開始した、アクセンチュアの鈴木大仁IFRSチーム パートナーはユーザー企業に対してこう語る。(関連記事

 IFRSは2015年~16年に強制適用される可能性がある。「IFRS対応を機に経営管理レベルの高度化などの効果を出そうと思えば、システムを改変する期間を含めて逆算すると、今から動き出さなければ間に合わない」と鈴木パートナーは話す。事実、今年6月を過ぎたあたりから、一気に顧客企業からの問い合わせが増えたという。

 こうした状況にもかかわらず、国内ソリューションプロバイダのほとんどはまだ、明確なソリューションメニューを提示していない。「システム構築まで含めてIFRS対応ソリューションを発表したのは、国内ではまだ当社だけ。他社に先駆けて市場を取りに行く」と鈴木パートナーは話す。ソリューションプロバイダは、今すぐ顧客にIFRS対応ソリューションを提示できなければ商機を失うことになる。

 IFRS対応は必ず会計システムの改変が伴う。業務手順の変更がメインだったJ-SOX対応のときとは比較にならないほど、システム構築需要は高まるのは間違いない。どのソリューションプロバイダがアクセンチュアに続くのか、今後の動向に注目したい。