ユニット「オガワカズヒロ」を組んだ、モディファイ代表取締役兼CEOの小川浩氏(左)と、グランドデザイン&カンパニー代表取締役社長の小川和也氏(右)
ユニット「オガワカズヒロ」を組んだ、モディファイ代表取締役兼CEOの小川浩氏(左)と、グランドデザイン&カンパニー代表取締役社長の小川和也氏(右)
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 ソーシャルメディア関連ソフト開発のモディファイ(東京都渋谷区)と、モバイルソリューション提供のグランドデザイン&カンパニー(東京都港区、以下グランドデザイン)は2009年7月15日、ソーシャルメディアを活用したマーケティングソリューション提供の連携を強化すると発表した。モディファイの代表取締役兼CEOの小川浩氏とGDC代表取締役社長の小川和也氏の2人の名前を組み合わせたユニット名「オガワカズヒロ」を命名し、公式サイトとTwitterアカウントを開設。今後、共同セミナーによる啓もうや、企業への共同提案といった活動を強化する。

 モディファイの提供するTwitterなど複数のソーシャルメディアへの投稿を管理するツール「SM3(Social Media Marketing by MODIHPI II )」と、グランドデザインの持つITやモバイルを活用した商品開発、流通、販促のノウハウを組み合わせ、SMO(ソーシャルメディア最適化)やSMM(ソーシャルメディアマーケティング)のソリューションを企業に提供する。両社は共同事業の開始を発表済み(関連記事)。ユニット名の命名で事業展開を加速させる。

 同日開催した記者会見で、モディファイの小川浩氏は「ITとリアル、テクノロジーとクリエーティブを融合させる活動をしていく」とコンセプトを語った。具体的には、「従来SMO、SMMはクチコミを恣意(しい)的に書いてもらい、それをクローリングで調べるというものだったがその手法に疑問が投げかけられている。ソーシャルメディアの中に企業が入ってクチコミを作り、検索対策にもつなげる」と従来の手法との違いを説明。SM3を使って企業がTwitterなどに公式アカウントを開設し、ソーシャルメディアに広く情報発信し、それを収益化することを支援していく。

 グランドデザインの小川和宏氏は、同社自らソーシャルメディアなどを活用して「エゴイスト」ブランドの化粧品を開発、販売を手掛けた経験などを基に、「渋谷の109で売れている店舗は消費者の声を受けて2カ月単位で商品を出すところ。H&Mなどのファストファッションも定着しつつある中、ファストマーケティングという考えも重要」と説明。Twitterなどリアルタイムに消費者の声が流れるソーシャルメディアとモバイルを活用したマーケティングを仕組み化して、企業に提供していくという。

■関連情報
・「オガワカズヒロ」のWebサイト http://www.ogawakazuhiro.com/