来日した米ブライトコーブ共同設立者兼CEOのジェレミー・アレイア氏
来日した米ブライトコーブ共同設立者兼CEOのジェレミー・アレイア氏
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 ブライトコーブ(東京都渋谷区)は2009年7月14日、同社の動画配信プラットフォーム「Brightcove 3」の日本版を公開した。同サービスは日本において2008年8月から提供されていたが、これまで英語版のみだった。

 Brightcove 3は動画コンテンツの管理、配信を可能にするプラットフォーム。動画コンテンツやプレイリストの管理、エンコーディング、再生プレーヤーのカスタマイズ、アドサーバーとの連携、配信動画のアクセス解析まで、インターネット上で動画を公開するために必要な機能を一通り備えている。現在、世界27カ国で、メディアや一般企業を中心に700社が採用。日本では民放テレビ局による北京オリンピック公式動画サイト「gorin.jp」で採用されたほか、アサヒビールグループ、TBS、ソニー・ミュージックエンタテインメント、集英社、東京ガスなど30社が採用している。

 来日した米ブライトコーブ共同設立者兼CEOのジェレミー・アレイア氏は「日本のメディア市場は世界第2位の規模で、欧州上位3カ国を合計しても日本には及ばない。加えて日本はブロードバンド普及率が60%以上と高い」とし、日本市場に対する期待を語った。また、「グローバルで一般企業による動画配信が進んでおり、動画がWebサイト上のコアなコンテンツになりつつある」(アレイア氏)とし、メディアだけでなく一般企業、公共団体、教育機関にも広く採用を働きかけていくとした。

 同社は日本版公開にあたり、Brightcove 3の製品版と同じ機能を1カ月間、無料で試用できるトライアルサービスを開始。同社のWebサイトから申し込める。ブライトコーブ日本法人の代表取締役社長の橋本久茂氏は今回の日本語化を契機に「年内に70社まで契約社数を伸ばしたい」としている。