画面1●VMware vCenter Chargeback 1.0
画面1●VMware vCenter Chargeback 1.0
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画面2●VMware vCenter AppSpeed 1.0
画面2●VMware vCenter AppSpeed 1.0
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画面3●VMware vCenter Lab Manager 4.0
画面3●VMware vCenter Lab Manager 4.0
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 ヴイエムウェアは2009年7月14日、サーバー仮想化環境に向けた管理ツール3種を発表した。(1)仮想化環境の課金管理ツール「VMware vCenter Chargeback 1.0」、(2)仮想マシン上のアプリケーションの性能を管理する「VMware vCenter AppSpeed 1.0」、および(3)開発管理ツール「VMware vCenter Lab Manager 4.0」である。(1)(2)は新製品。(1)(3)は同日に出荷開始、(2)の国内提供は今後のバージョンで対応予定である。

 Chargebackは、仮想化環境のリソース使用状況を把握し、それに応じてコスト配分するためのツール(画面1)。社内やグループ内のリソースを仮想化したうえで、各部門に費用を割り振るといった利用シーンを想定する。課金の指標として、仮想マシンの数や、そこに割り当てたCPUやメモリーの量、およびその使用率が選べる。ヴイエムウェア ストラテジックアライアンスの名倉丈雄氏は「100台から1000台程度の仮想マシンを持つ顧客が仮想化環境を拡大していくには、課金管理といったツールの支援が必要になる」と話す。Chargebackの価格は9万3000円(CPU1ソケットの市場予想価格)である。

 AppSpeedは、仮想マシン上で稼働するアプリケーションの性能を測定し、サービスレベルを管理する(画面2)。仮想および物理の構成要素を動的に検出してマッピングし、アプリケーションの遅延をシステムコンポーネント単位で表示する。性能測定に当たって、サーバーにエージェントを導入する必要がないことが特徴。仮想アプライアンスの形態で提供される予定だ。

 Lab Managerをバージョンアップし 4.0とした(画面3)。Lab Managerは仮想マシンとして用意した開発環境をグループ化して世代管理したり、アクセス管理したりといった機能を備える。今回、「VMware Stage Manager」を統合し、開発環境からテスト環境、本番環境などへの移行(ステージング)管理が可能になった。Lab Managerの価格は18万6000円(CPU1ソケットの市場予想価格)である。