キヤノンは2009年7月13日、情報システムとの連携を強化したオフィス向け複合機の新ブランド「imageRUNNER ADVANCE(イメージランナー・アドバンス)」を発表した。あわせて、キヤノンマーケティングジャパンは中小企業向けにSaaSによる社内ポータル(玄関)サイト「ホーム」を2009年12月から開始することを明らかにした。
イメージランナー・アドバンスは大量出力の需要に向けた「C9000PROシリーズ」(価格は380万円から)、オフィス向け中核複合機「C7000シリーズ」(同300万円から)と「C5000シリーズ」(同170万円から)の3シリーズ12モデル。2009年9月から順次発売する。今回発表したシリーズはすべて親機との位置付けの製品で、子機となる製品の発売時期などの概要は近く発表する。
新製品は高速、高画質印刷を追及する一方、最大の特徴は「企業の情報システムとの連携強化」(キヤノン映像事務機事業本部長の中岡正喜常務)。紙文書を文書管理システムに格納できるほか、ウェブアプリケーションからの本体操作なども可能になった。
また、親機と子機の操作や設定の一括管理など業務効率化やコスト削減を支援する機能や、利用者ごとにカスタマイズできるメニュー画面なども特徴。
キヤノンマーケティングジャパンが提供する「ホーム」は、社内の情報システムを1カ所にまとめた企業内ポータルサイトをSaaS形式で利用できるサービス。スケジュール管理や設備予約、社内掲示版などの機能も備える。2010年4月には,imageRUNNER ADVANCEシリーズと連携し、複合機の操作パネルからポータルサイトを閲覧したり、スキャンした紙文書を直接ポータルサイトに登録したりすることが可能。価格は月額1万2000円(税別) で、サービス開始時に別途6万円(税別)のStarting PACKを購入する必要がある。年間3600件の契約を見込む。